サジェスト汚染によりネガティブな検索ワードが出る被害が増加しています。

サジェスト汚染とは

サジェストのイメージ画像

 

サジェスト汚染とは検索エンジンで対象の文章を入力すると、サジェストワードとしてネガティブなワードが多数表示されてしまう状況です。
Googleのサジェスト(オートコンプリート)機能によるもので、代表的なパターンをご覧頂ければ理解しやすいでしょう。

 

サジェスト汚染の事例

 

検索ワード:○○株式会社
サジェストワード:ブラック、しつこい、悪質、ぼったくり、不祥事

 

検索ワード:○田 △子(個人の名前)
サジェストワード:ブス、ウザい、整形、キモい、不倫

 

上記は悪い事例で、飲食店を検索すると「美味しい」、「評判」などポジティブなサジェストワードが表示されることもよくあります。
サジェスト汚染はネガティブなワードに汚染されることの総称で、悪い意味で検索していない人にもサジェストワードからネガティブなキーワードで検索されやすいデメリットがあります。
また、サジェストワードは詳細情報を見ずに判断されるケースもあります。

 

たとえば芸能人が不倫の報道が出て、その後に潔白が証明された場合でもサジェストワードに不倫が残り、それを見て不倫をしたものだと勘違いする人が一定数いるものです。
このように、サジェスト汚染を受けると計り知れない被害を受けることになるので注意しましょう。

 

サジェスト表示の仕組み

サジェストワードは実際に検索された回数や検索する人の位置情報などを元に、検索エンジンのアルゴリズム(AI)が自動的に判断していると言われています。
詳細な基準は非公開になっていますが、ネガティブワードがサジェストに並ぶケースの大半は該当するネガティブワードで検索する人が多いことに原因があります。

 

特にメディアの報道やSNSでバズった内容はサジェストへの反応が大きいです。

 

サジェスト表示は月間検索数などを元に算出しているため、その後に違うワードでの検索が増えれば自然に消えて新しいサジェストが表示されます。
つまり、メインワードで検索する人が気になるであろうサジェストワードをAIが自動で判断する仕組みです。

 

負のループ

負のループによって汚染された会社のイメージ

サジェスト汚染は一度ネガティブなニュースが出ると深刻な状況へ悪化することから「汚染」というワードが使われています。
たとえば企業の社名に「ブラック」などネガティブな情報が一つ出たら、そのサジェストを見て検索する人が増え、結果的に時間が経過しても「ブラック」のサジェストが消えない状況へ陥ることが多いです。

 

さらに、ブラックで検索した人はさらにネガティブな情報がないか気になってしまい、「サービス残業」、「パワハラ」など他のネガティブワードで検索する方が増えます。
結果的にサジェスト汚染された会社では、検索した際に表示されるサジェストワードが軒並みネガティブな内容になって大きな風評被害を受けるケースが多いです。

 

意図的なサジェスト汚染

一部でネット中傷や嫌がらせ、ライバル企業を蹴落とす目的などで意図的にサジェスト汚染させるケースがあります。
サジェストワードは検索回数に加えて複数ユーザーが検索していることが条件です。

 

1つのスマホやパソコンでひたすら検索を繰り返しても効果が出にくいことを覚えておきましょう。
意図的なサジェスト汚染は反社会勢力やネット掲示板の呼びかけに応じた有志などが組織的に行うことで可能になり、実際に意図的なサジェスト汚染によって大きな被害を受けた企業が多数あります。

 

サジェストは消せる?

サジェスト汚染された場合は消すことが可能です。
ポジティブワードで塗り替える方法を考える方が多いですが、サジェスト汚染の一般的な対処法は検索エンジンに対しての削除申請です。

 

現在はGoogleとYahoo!の2大検索エンジンが91%のシェアを占めているので、この2社へ削除申請すれば被害を劇的に改善できます。

 

Googleでのサジェスト削除の申立

Googleは「法律に基づく削除に関する他の問題を報告する」。

 

Yahoo!でのサジェスト削除の申立

Yahoo!は「Yahoo!検索 - 関連検索ワードに関する情報提供フォーム」より削除申請を行ってください。

 

一定の審査が行われますが、風評被害を受けている本人からの要求であれば認められる可能性が高いです。
ただし、メディアで大々的に取り上げられていることなど、ネガティブワードでの検索需要が多い状況に変わりがなければ、再発してしまいます。

 

風評被害対策を提供する業者では、関連した情報を逆SEOで表示させにくくするなどして再発を抑制した対応をしています。
しかし、そういった取り組みや保証を付けている業者へ依頼すると費用が高くなってしまうので注意しましょう。

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